会長挨拶
公益社団法人 新潟県看護協会
会長 池田良美
会 長 挨 拶
「今日も暑い一日になりそうだな。」このたび、令和6年6月12日の本会通常総会 の役員選任を経て1期2年会長職を任せていただくことになりました。
冒頭の言葉には2つの意味がありました。1つは、文字通り気温が上昇し30度を超える暑い日であったこと、そして、もう1つは総会への提出議案で、会員からの熱いメッセージへの答弁を考えてのことでした。
私の予想に反してご質問、ご意見はなく議案は全て承認されました。ご承認いただ いたことは素直に喜びたいと思いますが、その反面、協会が会員から期待される組織 になっているのかと少なからず不安を抱く結果でもありました。
昨年10月に、保健・医療・福祉に従事する看護職に対して、「看護師等の確保を 促進するための措置に関する基本的な指針の改定」が成されました。病院等に勤務する看護師等の処遇改善、研修等による看護師等の資質の向上、看護師等の就業の促進、 その他看護師等(看護職員)の確保の促進に関する重要事項等が示されました。国や県などの行政、看護団体、病院など就業場所の管理者等、そして個人でも取組むことが 盛り込まれており、看護職が一丸となって基本指針を活用していく必要があります。
処遇改善では、ようやく看護職の給与のベースアップの声が県内でも聞こえてくる ようになりましたが、現実は厳しい状況に変わりはありません。人材の確保におきましても、少子化、人口減少、看護職の潜在化等、従来の働き方ではとても必要数に需要が追い付かない印象です。今までと同じ考え方では人材は生み出せません。新たな考え方の下で持続可能な働き方を模索するときがすでに来ています。また、看護の質の向上に関しては「自律的に継続して学ぶ」が、キーワードになっています。
看護の現場に目を向け、皆様の声、社会の声に耳を傾け、看護現場の問題や課題、 それに伴う協会内の体制を含めた問題や課題等、2040年を見据え身も心も引き締め、会員の皆様のお力を借りながら、新潟県看護協会役員、職員とともに本協会の発展のため専心努力してまいりますので、ご指導ご鞭撻を受け賜りますようお願いいたします。
2024年6月吉日 公益社団法人 新潟県看護協会 会長 池田 良美